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輪編みの編み方徹底図解 ホームへ
棒針を使った輪編み技法の図解です。歴史的輪編み技法の解説もあります。

2.4 歴史的技法のまとめ

1)垂直型が基本

色々なバリエーションがありますが、基本的に「休み針」は親指の付け根を抜ける角度に保つのが多いようです。

2)棒針の長さ

セーターと靴下とでは使う棒針の長さが違います。しかし、現在の私たちが使っている棒針から見るといずれも相当長いように思えます。靴下の場合は、「靴下の輪編みの一辺の長さ+(手の平の幅+3〜4センチ)×2」くらいの長さのようです。セーターの場合は、ニッティングベルトを使うシェットランドは相当に長いようです。(40cmくらい?) 一方ペルーなどはもっと短めの棒針を5本使うようです。

3)編地の位置

基本的に、「休み針」の中心付近に編地が来るような位置で編んでいるようです。これは針の重心位置に編地があることで針が抜け落ちにくいこと、どちらの針先からも編目がこぼれにくいこと、などを考えるともっとも合理的な位置です。自然にこの位置に編地が来るような棒針の長さが最も編みやすいことなります。

4)休み針が通る位置はさまざま

休み針が通るのは、1)人差し指と中指、2)中指と薬指、3)薬指と小指、4)小指の外、5)親指の外、の5種類がありえますが、編地の大きさや編み方によってさまざまで決まってはいません。おそらく編んでいる最中に移動したりすることもあるでしょう。

垂直型の利点

1)安全性が高い

最大で4本の針の中間部分をすべて手の平に収めて保持していますので、編み針がふらふらしません。さらに、この姿勢のままで仮に転んでも、手を開いて地面を突けば編み針は自然に手と地面の間になり、編針が体を刺す危険性が少なくなっています。

2)自由な姿勢で編める

座って編むだけでなく、立って編んだり、歩きながら編んだりすることができます。これは今の日本人には利点とは呼べないかもしれませんが、それでもテーブルなどを必要とせず、ソファなどでも編めるのは便利でしょう。

3)針先から編地の重さを逃がせる

親指の付け根で「休み針」を挟んで、編地の重さをこの部分で支え、細かな動きをする必要のある針先から編地の荷重を逃がして編みやすくすることができます。

4)端目が緩みにくい

「編み針」と「休み針」の角度が広いので、編み針間の目のねじれがすくなく、目が緩みにくい。

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