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二本の輪針で小さな輪編みを編む ホームへ
二本の輪針を使って、手袋や帽子など小さな輪編みを編む技法を紹介

輪針と棒針

輪編みを編むには、棒針を4本以上使って編む方法と、輪針を使って編む方法があります。これについては、輪編みの編み方で詳しく説明しました。輪針は輪編みに最適の編針ですが、輪にしたときの長さが固定なので、小さな輪編みをするためには短い輪針が必要です。しかし、あまりに小さい輪針は棒針の部分が短くなって、とても編みにくいものです。

しかし、棒針で輪編みをするのには相当の慣れが必要で、初心者にとってかなり難しい技法です。そのために、帽子など輪針で編める作品は別として、輪針で編みにくい手袋や靴下は編みたくても編めないという人もいるようです。

しかし、輪針を二本使うことで、どんなに小さな輪編みでも編むことができます。これは誰が発案したかはわかりませんが、極めて巧妙なテクニックです。最初に見たときは、ほんとうにこれでまともな輪編みができるか心配になるのですが、編んでみると意外にも綺麗な輪編みが編めるのには、驚きです。棒針を使う場合とは違い、平編みとまったく同じ感覚で輪編みができるので、特別な技法は必要ありません。棒針で輪編みができる人でも、この技法に転向される方もいるようです。棒針で編むときのように、針の変わり目の目が乱れるということもほとんどありません。この技法の最大の難点はただひとつ、同じ号数の輪針が二本ずつ必要、というものでしょう。

作り目の準備

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一本の針で作り目をし、二本の輪針に半分づつに分けます。作り目の始めの側を向かって左の輪針(青色)、終わり側を向かって右(緑色)の輪針に分けます。このとき、図のように必ず編目がすべて外側を向くようにします。また、分けた部分がねじれないように注意します。最初の作り目を隣の輪針に移します。 右の針に移した最初の作り目の上にかぶせるように最後の作り目を左の輪針に移します。 左右の目が「目通し交差」のように交差し、全体が輪になりました。この技法は「クロスオーバージョイン」という技法で、輪針だけではなく、棒針で輪編みをするときにも使われます。このあと、向かって右側の輪針を矢印方向に抜き、編目を紐の部分に掛けます。

編み始め

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ここまで作り目の準備ができたら、上の図のように、向かって左の針(青)の反対側の棒針部分を使って輪にし、編み始めます。編み終わったら、その輪針(青)の編目を紐の部分に移動し、反対側の編目を輪針(緑)を紐の部分から棒針の部分に移動させます。同じ輪針(緑)の反対側を使って続きを編みます。つまり、輪針は交互に編み、一本の輪針を使っている最中、もう一本の輪針は紐の部分に編目を通した状態で休んでいます。

やってみるとわかりますが、二本の輪針の長さは同じでなくてもかまいません。メーカによっても違うかもしれませんが、40センチと60センチ以上では、棒針の長さが違う場合が多いようなので、私たちはこの方法で編むときは、棒針部分に十分な長さがある60センチの輪針を使うことが多いです。つまり、小さい輪編みをするからといって、短い輪針のほうがよいということはありません。

棒針で綺麗に輪編みが出来ないために、靴下・手袋が苦手という方、この編み方を一度試してみましょう!



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