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トランクス型の毛糸のパンツ ホームへ
トランクス型で、ホームで使える大人向きの毛糸のパンツの作り方を解説します。

trunks-s.jpg 最初のパンツは、下着として使えるようにデザインしたものです。そのために、伸びゲージを使って体にフィットするようにしています。しかし敏感肌で、ウールを直接肌着にできない人や、締め付けが苦手な人もいると思います。また、フィット性のあるものよりも、サイズに余裕があるほうが暖かさにおいても上ですし、ゲージの正確性もそれほど問われません。そこで、今回はゆったりとしたオーバーサイズのトランクス型のパンツをデザインしました。

このパンツは驚くほど暖かく、例えば寒い部屋で膝掛けやセーターを腰に巻いた経験がある人も多いと思いますが、このパンツを穿くとそのときに感じた「ほっ」という感じの暖かさがあります。う〜ん、これはちょっとヤミツキになってしまう人がいるかもしれませんねぇ(笑)。

サイズが大きめですので、腰回りの相当豊かな方でも、穿けると思います。その代わり、編む量は最初のパンツの二倍になります。ちょっとしたベストに匹敵するくらいの目数です。編み方はメリヤス編みとねじり増目だけですので、簡単なのですが、このような編みごたえのある作品をただの部屋着として作るというのは、やはりそれなりに余裕のある実力が必要かもしれませんね。でも結構実用的で、引き返しなど面倒な技法は使いませんので、時間をかければ初心者の方でも編めると思います。ぜひ、初心者のかたもじっくりと取り組んでみてください。

このトランクスは、股下にもある程度の長さがありますので、コンビニに行ったりする程度なら、外出時にも着用できるかもしれません。部屋の中でしたら、必殺「パジャマの上から穿き」ができます。ウールは簡単に洗濯機で丸洗いできませんがこの穿き方だと汚れにくいので、その点でも便利です。寝る前にお腹回りが寒い人は、このパンツを穿いて寝ると、どんなに寝相が悪くてもお腹が冷えることはないでしょう。ウェスト部分は紐になっていますので、お腹を締め付けることもありません。

使用糸

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メーカーDebbie Bliss
糸名merino DK
素材メリノウール100%
重量・長さ50g 110m
色番号205(青),200(水色)
使用重量150g(青),100g(水色)

使用糸は、デビーブリス糸のメリノDKです。この毛糸は、メリノウール100%で非常に肌触りが柔らかく、ちくちくした感じはまったくありません。なお、水色は100gでぎりぎりで、余裕がありません。毛糸を買うときはご注意ください。安全を見る場合は3玉買っておいてください。

使用編針

針サイズは6号です。輪編みの目数が多いので、棒針なら最低5本は必要です。輪針なら胴部分には60センチ、腿部分には40センチの長さが合うでしょう。ゲージは22目×28段です。

その他

ウェストの紐(140センチくらい)と、「ゴムとおし」が必要です。「ゴムとおし」がない場合は、とじ針でもかまいませんが、とじ針の先で編地を割らないように注意する必要があります。

編図と編み方

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1. 作り目

かぎ針で作った鎖目の裏目を拾う方法で、6号針に青の毛糸で156目作ります。目数リングか毛糸を輪にくくった糸を2色・2個の4個用意します。(以下では、赤と緑の二色と仮定して説明します。)作り目の最後の目の後に赤の糸印を入れます。そのまま輪にして編み出します。つまり最後の目と最初の目の間に赤の糸印が入ります。78目表目を編み、緑の糸印を入れて、24目編み、緑の糸印を入れて、30目編み、赤の糸印を入れてから24目編みます。

2. ウェストの輪編み

青の輪編みで12段を編みます。

3. 模様編み

ここから42段を模様編みにします。模様は6段ずつのストライプです。最初に、水色の糸をつけて3段編みます。4段目では増目をしますが、編んでいくうちに緑の糸印が出てきたら、その糸印を右針に移し、その後ねじり増目をします。赤色の糸印が出てきたら、糸印を左針に残したまま、ねじり増目をし、その後で糸印を右針に移します。同じ方法で3段ごとに増目をしながら模様編みをしていきます。

4. クロッチを編む

模様編みを編み続けます。ただし最初の段を編むときに、最初の目と最後の目の間の糸印を除いて、ほかの3つの糸印はとりはずします。その代わりに、編み始めから39目編んだあとに糸印を入れ、そこから102目編んだあとに糸印を入れます。この糸印の位置は、前後の股部分になります。2段目を編むとき、股部分の糸印がでてきたら、その糸印が入っている2目右の目まであみ、ねじり増目をしてから、糸印の右隣の目を編み、糸印を右針に移し、糸印の左の目を編み、ねじり増目をします。つまり、糸印の左右の2目をたてた状態でその左右でねじり増目をします。2段おきにこの増目を繰り返します。

5. メリヤスはぎ

輪編みを別糸に休め、前後のの部分だけを棒針にとって、メリヤスはぎではぎます。

6. レッグホール

腿部分を片方ずつ輪編みにします。休めておいた目を6号針に戻して模様編みを続けながら21段編みます。メリヤスはぎの目の部分で二目拾い目をして増やし、次の段で二目一度します。最後は青い糸で表目・裏目の順に9段ガーター編みを編みます。10段目は裏目を編みながらふせどめします。

7. ウェストのゴム編み

くさり目を解きながら、目を6号針に戻します。パンツの前の真ん中(おへその部分)から糸をつけて、一往復編み(2段)ます。その後から輪編みを6段編みます。糸を140センチほど残して切り、針に残った目と、編み出しから8段下の裏目とをとじ針でかがりつけます。約140センチくらいに切った紐の先を毛糸で固く巻きつけて縛り、「ゴムとおし」にくくった毛糸を通してくくり、ウェスト部分に通します。



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