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リブ編みを使ったシンプルなマフラーの編み方を徹底図解します。

リブ編みのマフラー

初めてのマフラーでは、ガーター編のマフラーを作成しました。ガーター編は表編みだけで編める編み方ですので、初めて編物に挑戦する方の場合はうってつけの編み方です。しかし、その一方で編地に滑らかさがない、編目が揃いにくい、という欠点もあります。そのため、表編みと裏編みの両方ができる方の場合は、ガーター編みはお勧めしません。

表編みと裏編みを組み合わせると色々な模様編みができますが、ここでは最初にリブ編みのマフラーを取り上げます。リブ編み(ゴム編とも言います)は表目と裏目を交互に編む模様編みです。編地のなかでもっともポピュラーなのはメリヤス編ですが、マフラーの場合メリヤス編を使うことはあまり多くありません。それは、メリヤス編は裏目の方向に丸まるという性質があるためです。アイロンを使って平面にすることはできますが、それでも使っているうちにどうしても丸まってきますので、多色糸で図柄を編み込むような場合や輪編みの場合を除き、マフラーに使われることは、あまり多くありません。

メリヤス編みは裏目のほうに向かって丸まる性質があるため、表目と裏目を交互に編む編地を利用することによってそれぞれの力を相殺して平面的なマフラーを作ることができます。初めてのマフラーで使ったガーター編は一段毎に表目の段と裏目の段が繰り返されますので、平面となっていたわけです。リブ編みは段ではなく、目の方向に表目と裏目を繰り返しますが効果は同じです。表目と裏目を一目ごとに交互に編む編み方は一目ゴム編と言いますが、実は一目ゴム編はガーター編みよりもさらに奇麗に編むのが難しい編み方です。そのため、マフラーには表目と裏目を二目ごとに繰り返す二目ゴム編のパターンが一番よく使われます。私たちが実際に良く編むのも二目ゴム編パターンです。二目ゴム編にフリンジなし、というマフラーは最もシンプルなマフラーですが、結局これが一番便利で使いやすいのです。また、装飾性が少ないので男性のファッションにもマッチしやすいので、男性へのプレゼントにも最適です。

リブ編みのマフラーはシンプルな編み方なので、逆に様々な変わり糸を楽しむことができます。私たちが編んだマフラーを下の写真で紹介します。


作品1作品2作品3
写真グレーのマフラー交じり糸のマフラーグリーンのマフラー
使用糸極太の霜降りグレー
メーカー不詳
オリムパス ジェームスディーン
(黒と色糸の交ざり糸)
ダイヤムー #9
(ブークレヤーン)
編針14号12号14号
16cm18cm12cm
模様表目3目、裏目2目二目ゴム編二目ゴム編
特徴 最もシンプルな毛糸を使ったマフラー。すこしモヘアが入った柔らかい糸を太目の編み針でルーズに編んだので肌触りがよく、愛用している。 メタリックな雰囲気の黒い糸と渋い色糸の2本が撚り合わされた毛糸。糸名から男性作品用に作られた糸と思われる。意外に肌触りもよく使いやすい。しかし、流行した糸なので結構街で見かけるのが難? 糸がモコモコしたファンシーヤーン。編みにくいが、編みあがるとタオルのような柔らかい肌触りがある。編目が目立たないので、どんなに編目が乱れても問題なし。ダークグリーンの色合いが気に入って愛用している。

リブ編みマフラーの編図

リブ編みの編図

1. 編図の見方

上図は一般的なリブ編みのマフラーの編図です。編図は、編地を表側から見た図で表現します。セーターならともかく、マフラーに裏表があるのか?という疑問があるでしょう。このマフラーには一応裏表がありますが、裏表がない場合でも、どちらかを仮に表と決めてそちらから見た場合を編図として表現します。編図側の編地を表側、その反対側を裏側と呼びます。なお、表側・裏側は表目・裏目とは別です。裏編みのセーターなどの場合は、裏目のあるほうが表側となります。

上の編図の中の四角形が一つの編目にあたります。表編みという編目記号は表目を意味します。裏編みという編目記号は裏目を意味します。ふせめという編目記号は伏せ目です。リブ編みのマフラーは、作り目に加えて、この3種類の編み方で編むことができます。

最初の作り目は編図の一段目になります。(作り目の種類によっては作り目自体で2〜3段になることもあります。)したがって、最初に編む段は編図の2段目です。また手編みの場合、一段ごとに編地を返しながら編んでいきます。そのため奇数段を編む場合は、表側の編地を見ながら右から左に編みます。しかし、偶数段を編むときは、編地の裏側を見ながら右から左に編みます。したがって2段目で最初に編む目は、編図の左端の目になります(上図の2の矢印の目)。つまり、編図上で実際に編んで行く順序は奇数段が右から左、偶数段は左から右になります。

編む順序と同時に、実際に編む編目にも違いがあります。奇数段を編むときは、編目記号どおりの編み方で編みます。しかし、偶数段は編地の裏側を見ているのですから、例えば編目記号で表目表編みが書いてあった場合、反対側から見て表目になる編み方をする必要があります。回りくどい言い方をしましたが要するに裏目裏編みのことです。

混乱したでしょうか?編図を読む場合は、表目表編みの記号があるから表編みをすればいいのではなく、裏目裏編みを編まなければならないことがあるのです。これが編図の難しいところで、偶数段は頭の中でその一行を裏返す必要があります。ともかく、編図の読み方は、次のように覚えてください。


奇数段偶数段
編む順序編図の右から左編図の左から右
編む目編目記号どおり編目記号の反対の編み方

2. 編図の説明

2-1 作り目

作り目は、初めてのマフラーと同様に指で掛ける作り目にします。1段目の作り目は編図では表編み表目で表現されています。実際には作り目は表目ではありませんが、JIS編目記号に作り目の記号がないので、一般的に表目で表します。

編地が二目ゴム編なので、作り目も二目ゴム編の作り目が必要ではないかという疑問を持つ方もあるようです。結論から言えば、もちろん二目ゴム編の作り目の方が奇麗です。しかし、二目ゴム編の作り目は面倒ですし、最初の1段だけのことですので、手間を掛けた割には全体の出来栄えに対して、そう大きな貢献はしません。ですからマフラーの場合、私たちはほとんど手っ取り早い指で掛ける作り目を使っています。

2-2 端が3目の理由

2目と3目の違い 上の編図を見ると二目ゴム編といいながら、端だけが3目になっていることに気づくと思います。なぜこのようにするかですが、右の写真をご覧ください。左の編地が両端を2目にしたもので、右の編地が両端を3目にしたものです。左の編地は一見して分かる通り、中央の2本のリブに対して、両端のリブのボリュームが足りません。(写真の編地は撮影の都合上、アイロンをかけて伸ばしています。編みあがり直後はもっと極端になっています。)右の編地のほうが4本のリブの幅が同じで奇麗ではないでしょうか。なぜこのようになるかですが、それは編地の端の一目は裏に向かって傾くためです。そもそもメリヤス編みの編目が正面を向くのは左右両方に糸が流れているためで、端目のようにどちらも編地側に糸が流れる場合は、編目は正面を向かず大きく裏目側に傾きます。そのために編地の表から見ると端目は半目以下の幅しか見えません。このため編地の中央のリブとボリュームを合わせるには、一目多くする必要があるのです。(実は、このように端目が裏側に向くことを知らず、編物本のイラストにあるように端目まできちんと表を向いていると思い込んでいるため、セーターの脇を一目内側でとじる際に誤って二目内側や、一目半内側でとじる人が結構いるのです。)

2-3 伏せ止め

止め方も初めてのマフラーと同じく伏せどめにします。作り目と同様、編地が二目ゴム編なので、二目ゴム編止めにしたほうがよいかということになると、もちろんそのほうが奇麗です。しかし、二目ゴム編止めはものすごく難しい止め方です。しかも作り目同様、たかだか端の一目だけのことです。伏せどめで十分だと思います。ただ、伏せ止めをする際に、表目・裏目はきっちり編み分けながら伏せていく必要があります。これは次の編み方の章で説明します。

2-4 目数

一段の目数は、使う糸・マフラーの幅・編み針によって違います。だいたいマフラーの場合、幅は8cm〜20cmくらいでしょうか?好き好きですので最初によく考えてください。ものすごくいいかげんな目安で言えば、超極太なら16〜20目・極太なら30目・並太なら40目くらいで考えてください。上の編図は32目にしています。目数は4で割り切れる数にする必要があります。普通の毛糸なら、最初に作り目したときに、作り目を自然な感じに広げて長さを測ってみてください。その寸法が作りたい幅の10%〜20%広めになっていれば、だいたい仕上がりが思う幅に近くなると思います。しかし、これも糸の種類や編み方の癖で大きく変わります。本来は試し編みが必要ですが、マフラーでそこまでするのは面倒という場合は、心持ち少な目の作り目で始めてはどうでしょうか?もし、本当に細すぎると分かったらほどいて編み直すことになりますが、太すぎると分かるよりはキズが浅いと思います。しかしファンシーヤーンやモヘアなどの糸では、とてもほどきにくいことがありますので、特殊な糸や高価な糸は12目×11段でも構いませんから試し編みをすることをお勧めします。なお、マフラーは巻いているうちに真ん中あたりが伸びて幅が少し狭くなります。

2-5 ゲージ

マフラーは、肌触りが重要ですから、できるだけゆるく編むのが基本です。同じ糸でもゲージが変わると編地の柔らかさは大きく変化します。だいたい毛糸のラベルに書いてある編み針の2号〜3号は太めのものを使うとよいと思います。ただ、編目のきつさは人それぞれですので、これも本来は試し編みをするのがよいのです。

3. 糸の選び方

3-1 糸の太さ

カジュアルな場合はバルキーなマフラーでも構いませんので、超極太でジャンボ針を使うと勝負が早いです。メンズでコートの中に入れるようなマフラーの場合は、太くても並太までにしなければならないでしょう。細い糸は編みあがるまでとても根気が要りますが、このようなシンプルなマフラーを細めの糸で編んでおくと、とても長く使えて重宝します。時間があれば挑戦してみるのも悪くないでしょう。ざっくり編んで薄く仕上げたい場合はモヘア糸を使ってみましょう。ただ、モヘア糸はリブ編みより他の編み方のほうが雰囲気がでることが多いでしょう。このようなシンプルな編み方とモヘアのフェミニンな感じが上手くマッチするか?う〜ん。難しいですね。一概には言えません。

3-2 ファンシーヤーン

二目ゴム編のマフラーはシンプルですので、変わり糸(ファンシーヤーン)で編むと編地に変化がでます。最初は変わった糸に手を出さないほうがいいのですが、ある程度編み方に慣れたら色々な糸を試すのも変化があって面白いものです。今までファンシーヤーンを使ったことがなければ、同じ技法でもできた編地の感じが意外なほど違うのに驚くはずです。またファンシーヤーンで編むと編目の乱れも目立たず、高級感もでることがあります。難点は普通の毛糸よりもかなり値段が高い場合が多いことです。1玉1000円以上することもざらですので、ファンシーヤーンの糸選びは値段を聞きながらにしましょう。買う時になってびっくりするような値段を言われるとショックが大きいですよ〜。

初めてのマフラーでも説明したとおりマフラーに使う糸は肌触りのよいものを選んでください。ウール100%だと肌触りがよくて化繊だと悪い、ということも必ずしも言えません。実際にチェックしてください。

リブ編みマフラーの編み方

3-1 作り目

作り目は、指で掛ける作り目を参照してください。作り目の数は4の倍数でなければなりませんので、編み始める前に必ず目数を確認してください。

3-2 編みはじめ

最初の段(2段目)の最初の目は裏編みですので、糸を手前に置いて下図のように右針を向こうから手前に入れます。右針を入れるのは左針にかかっている目です。他の目には針を通さないようくれぐれも注意してください。

最初の1目

裏目を3目編んだあと、次に表目を編みます。このとき、アメリカ式(糸を右手の人差し指にかける方法)で編んでいる人は注意が必要です。裏目を編んだあと、糸が手前にある状態で表目を編むために次の目に右針を入れてはいけません(下図左)。そのまま表目を編むと手前にある糸が右針を越えて向こうに回るときに余分な一目(掛け目)ができてしまいます。表目を編む前に手前にある糸を向こう側にまわしてから次の目を編みます(下図右)。
フランス式では、編みはじめ以外は糸の位置に注意する必要は特にありませんが、アメリカ式で編む場合、意図的に表目を編む前に糸を向こう側にまわし、裏目を編む前に糸を手前に置く必要があります。

糸が悪い方にある糸が良い方にある

3-3 伏せどめ

伏せどめの方法は、初めてのマフラーと同じです。ただし、すべてを表目に編んで伏せるのではなく、それまでの段と同様に二目ゴム編を編みながら伏せます。伏せどめで注意するのは、まず緩まないようにする、ということです。それまでの編地と同じ調子で編んでいてはだいたい緩くなり過ぎます。左下の写真は普通の調子で編んで伏せたものですが、編地が最後で広がってしまっています。右下の写真は強く引き締めながら伏せたものです。どうしても緩むようでしたら伏せどめをする最後の段の右針を2号ほど細い針に代えたほうがよいかもしれません。また、かぎ針ができる方でしたら、かぎ針を使って伏せても構いません。

良くない伏せ方良い伏せ方

もう一つのコツは、伏せどめの最後にあります。左の写真は普通に伏せどめをしたものですが、最後の一目がツノのようにとがっています(青矢印の目)。伏せどめは右から左に目を倒していきますので、どうしても最後の一目がとがってしまいます。そう気にしなくても構いませんが、他のカドに比べてはっきりとがりますので、気になる場合は次のように編むと、右の写真のようにとがりをなくすことができます。
端目の処理1 伏せどめをしていき、左針に一目だけ残ったら、その一目(赤色)を編まずにいったん右針に移します。
端目の処理2 端目(赤色)の一段下の目(緑色)を図のように左針にかけます。そのあと右針に移した端目(赤色)を左針に戻します。
端目の処理3 二つの目を同時に編みます。
端目の処理4 編んだ目の上に隣の目を伏せます。これで伏せ終わりです。糸を切って最後の目を抜きます。



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