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ホームページの更新履歴と編物関係のさまざまな話題を取り上げます。

 2001年6月29日(金) 
Diagonal Weave
Diagonal
Diagonal

【新企画?】今日のスワッチ

すべり目と交差を組み合わせた模様です。二段続けてすべり目をしてさらにそれを交差させるため、分厚い編地になります。

編図ではとても表現しにくいので説明を追加すると、最初の段(作り目の次の段)は全部裏目を編みます。その次の段は最初一目表目を編んでから*すべり目をして、3目表編* です。*〜*を繰り返します。その次の段は前段で表目を編んだところは裏目、すべり目を編んだところは浮き目にします。表からみると同じ目が二回すべり目されたことになります。その次の段は、表目1目を編んで、次の目(すべり目)を手前に休めて2目表目を編みます。それからすべり目の上に表編みを編みます。つまり2目と一目の右上交差です。次の段は全部裏目を編んで、今度は傾きを逆にした交差を編みます。こんな説明で分かるでしょうか?(毎回不安ですが)

 2001年6月27日(水) 

0106241-s.jpg かかとのスワッチの一部を紹介します。上段は左より peasant heel, half-handerchief heel, shaped common heel です。やってみるとそれぞれに個性と損得があって、奥が深いなぁと思います。

下段はすべて引き返し編みです。真中が普通の掛け目で編んだものですが、この方法ですとどうしても引き返し部分の目が開きます。右はPick up 法で編んだもので、目の開きが少なくなっています。このスワッチのように真っ白の糸でなければほとんど目立たないと思います。しかし、きれいに編むための工夫を文字やイラストで表現するのはかなり困難な作業となるでしょうね〜。

 2001年6月24日(日) 

次のコンテンツは、靴下をテーマにしようと思っています(仮題も決まっていませんが)。マフラーと帽子も大変でした(しかもまだ終わっていません)が、靴下はまた大物コンテンツで、悩まされています。私たちは、靴下など何の問題もなく編めると思っていましたが、よく調べてみると試したことのない技法もたくさんあり、また細かな部分でどのようにするのがよいか、詰めきれていないところもあります。一度それなりに編めるとなんとなく、同じような方法で編んだりしてしまいますが、「本当にそれでいいのか?」と考え出すと、実は知らない事は意外に多いものなんだなぁと思い知らされます。

特に「踵」は、日本では引き返し編み一辺倒という感じで、色々本を探したのですが、引き返し編み以外の踵の編み方を解説してある本はほとんど見かけません。ところが、この引き返し編みの踵は世界的に見ると決して一般的な技法ではありません。靴下編みの一大勢力となっているアメリカで、踵の編み方をまとめている研究がありますが、これを読むと踵の三大技法とでも呼べるのは、(1) Heel-flap-and-gusset (2) Short-row[これが引き返し編み] (3)Peasant-style です。そして、もっとも一般的なのは、(1) であると記述されています。(2)は「商業製品に良く似る」という意味のコメントがありますが、それほど多くの文章はさかれていません。実は、(1)の技法はさらに(a) common heel (b) shaped common heel (c)Balbriggan heel (d)half-handerchief heel (e)Dutch heel などに細分されます。おそらく実際はもっと種類があるでしょう。

0106241-s.jpg 引き返し編み技法の問題は、(1)初心者にはとても難しい、(2)模様などのアレンジが困難、の二つでどちらもかなり致命的に見えます。なによりも、引き返しの編み減らしと編み増しを「徹底図解!?」しようとすれば、恐ろしいことになりそうです。しかも、どうしても引き返し部分の目が開いてしまいがちで、奇麗に編むのは本当に難しい。そのうえ、引き返し編みにも、(1) yarn over (2) weave (3)pick up の3技法があります。そのどれを説明すればいいか、これも決められません〜。

そんなこんなで、今は色々な技法を模索中です。さらに技法だけではなく、靴下編みの魅力を伝えられるような作品を作ったり、構成を考えたりしたいので、今までにない困難があります。右の写真のスワッチや試作品を見ていただければ、いかにとっちらかってしまっているか、分かっていただけるかもしれません〜。妙な形のものは、全部「踵」の試し編みです〜。

 2001年6月21日(木) 
Diagonal Scallop Stitch
sw010621.jpg

【新企画?】今日のスワッチ

スワッチが小さくて写真の写りがよくありませんが、ちょっとファンシーな編地です。裏の段はすべて裏目です。表の最初の段は、「シンカーループを右針で後ろから拾って一目作り、次の二目を表編み、作った目をかぶせる」と「表編二目」を交互に繰り返します。表の次の段は、「表編二目」と「シンカーループを右針で後ろから拾って一目作り、次の二目を表編み、作った目をかぶせる」を交互に繰り返します。実際に編むときは、端に1〜2目のメリヤス編を編みます。そうしないと、シンカーループが拾えません。こんな説明で分かるかどうか心配ですが、興味がある方は編んでみてください。

 2001年6月18日(月) 

【お詫び】
昨日、「バルさんの毛糸」の発売が7月末というように書きましたが、8月末頃を目処にしているとのことでした。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。なお、実際の販売日程に関してはWoollies けいと大好きのホームページでご確認いただきますよう、お願いいたします。

Plaited Basket Stitch
010618.jpg
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【新企画?】今日のスワッチ

「編み籠編み」の名前のとおり文字どおり籠のような編地になります。表段も裏段もひたすら交差交差です。一目交差の練習にどうぞ(笑)。

このスワッチは昨日紹介したボンダさんの毛糸で編んだものです。ボンダさんの毛糸はグレーで、本来は模様が写真に写りにくいのですが、毛糸に艶があるため、ご覧のように見事に模様が浮き立っています。

 2001年6月17日(日) 

010617-2-s.jpg 私たちは、二人とも模様編みが大好きです。アランのような立体的で大きな「彫刻的」模様編みも好きですが、とにかく小模様が大好きです。ちょっとした表編みと裏編みの組み合わせで意外な効果が生まれるのは何度体験しても楽しいものです。ローワンマガジンなどを見ると、細かい地模様編みの作品は結構みるのですが、日本ではそれほど人気がないのか、あまり見かけませんね。

また、私たちはカラフルに染め上げられた毛糸ももちろん大好きですが、未染色のナチュラル糸は特に興味があり、シリーズの中に未染色糸があるとたいてい試しに買ってしまいます。

そんな私たちが最近出会ったのが、右の「タスマニアウール」です。(写真をクリックすると大きな写真が表示されます。)タスマニアはオーストラリアの南に位置しており、大きさは北海道より少し小さいくらい、世界遺産に登録された、自然の美しい島です。タスマニアンデビルという恐ろしい名のついた有袋類はよく動物番組に出てきますので、ご覧になった方も多いでしょう。

オーストラリアの羊毛産業は有名ですが、私たちはタスマニアウールという素晴らしいウールのことは不勉強にも知りませんでした。しかし、今回入手した糸を見て、目を見開きました。まず糸全体に艶があり、触ると高級糸特有のヌメ感が手に伝わります。編んでみると針や指に毛糸に残った脂分がまわってきます。それが、動物の脂が手に付いてべたべたするというようないやらしい感じではなく、まるでワックスがけをしたようにつやつやと光ってくるのです。もちろん編み心地は最高です。編地は腰があり、これで編んだセーターなら一生物ではないかと思わせるようにしっかりと仕上がります。

色にも驚きました。最初に買ったのは、3種類のグレーです。写真では色合いが分かり難いと思いますが、実は本物を見ても分かり難いのです(笑)。比較なしで一本だけ見たらわからなくなるような微妙な色の違いです。その色合いですが、グレーというよりも「鼠色」と呼びたいくらい、まさに動物の体色を思わせる色合いです。編んでみると、毛色の違いが本当に微妙な段染めのように乱れとなって編地に浮かびます。機械紡績してあるのがかろうじて現代文明の製品であることを思い出せてくれますが、手紡ぎされた糸ならどうなるのか、想像するだけでワクワクする自然味たっぷりの糸です。思わず「野にして粗だが卑ではない」という城山三郎氏の小説の題名が浮かんでしまいます。

010617-1-s.jpg また、おなじタスマニアの糸で、「バルさんの糸」も入手しました。こちらは、白いメリノウール、それにベージュの糸です。こちらのほうは「ボンダさんの糸」よりも洗練されていて、より柔らかく、ワラなどの異物も少なく、製品としては上のような気がします。

メリノウールは、自然の色とは思えない、輝かしいばかりの白です。ただ、人工的に作った白にはない柔らかい、牛乳のような白です。毛の繊維が極めて細いのでしょう、手触りはふわふわです。もちろん、ヌメ感もありますが、編地を強く握ると微妙にベビーパウダーを指先で握ったようなきしみを感じます。いうまでもなく、化繊の不愉快なきしみとは別の、細かい繊維同士が擦れ合うような感じです。

ベージュの糸は軽く、ふんわりと暖かい編地で、こんな上等な糸で編んだセーターがあれば、何万円したところで惜しいとは思わないでしょう。

010617-3-s.jpg こんな糸に出会ったので、もう二人とも夢中になってスワッチを編みました。私たちはスワッチを「試し編み」とは思っていません。それ自体が「最小の作品」です。糸の性質や色合いを考えながら、色々な模様を試しながら、編んでみる。これがなにより楽しい。できたスワッチを触ったり、揉んだり、手に当てたり、お腹に当てたり、そうこうしているうちにだんだんとセーターのイメージが固まってくる。そうすると今度は模様同士の組み合わせや縁編みをつけたスワッチをまた編む、これの繰り返しです。最後の作品がたまたま着れる、というのはさすがに大袈裟すぎますが。しかし、そのスワッチがこんな編みやすく手触りのいい糸だと、最高の贅沢、編物冥利、ここに尽きます。今回いくらでもスワッチが編めるように7キログラムの糸を求めました。楽しみはまだまだ続きそうです。

それでは、今日のよもやま話はこの辺で...。いや、ちょっと引っ張りすぎましたね。それでは出し惜しみした肝心の一文をここで出しましょう。この糸は、Woollies けいと大好きのホームページで通販していただけます。ただ、残念ながら「ボンダさんの糸」は私たちが買ったのが最後で、当分入荷できないそうです。(事情はホームページに書いてあります。)また、「バルさんの糸」は8月末頃発売予定の糸です。すぐに手に入らないのはもどかしいかもしれませんが、今年の秋の楽しみが一つ増えたと思って、発売を楽しみに待ちましょう。もちろん私たちも、まだまだ買い足す計画です(笑)。

Woollies のホームページはリンクのページにも追加しています。

 2001年6月14日(木) 

アメリカのAboutというサイトにHow We Learned To Knit、「どうやって編物を覚えたか」というテーマで読者からの投稿を掲載しているところがあるのですが、そこを読んでいて文章の上手いのに驚きました。ミニドラマのようにまとまっていて、メリハリがあり、締めもしっかりしていて、編物を中心にした人生模様が浮かんでくるような文章が多いのです。本当に素人の文章なんでしょうか?現在8ページまでありますので、おそらく100人近い投稿があるものと思いますが、先頭ページの2つだけ訳出しておきます。

バーバラ ベルキャストロ

とても昔のことになります。私は脊髄に損傷を受け、医者にもう二度と歩けないと診断されました。 貧しい両親は本当に困りました。両親は私のほかに3人の子供がいて世話をしなければなりません。 どうしたら、私を退屈させないでハッピーな気持ちにしておくことができるでしょう?

お父さんは私に本を読むことを教えてくれました。それは時間を忘れさせてくれました。ある日、私が 本を読むのに疲れたとき、お母さんは私の兄弟のためにミトンを編んでいました。そして、私に 編物を教えてくれました。私は最初に編んだ編地があまり綺麗じゃないので落ち込みましたが、 お母さんが「練習よ」って言ったので、練習しました。そのあとすぐに帽子・ミトン・マフラーを 編みました。

私が上達すると、お母さんはセーターの作り方を教えてくれました。そして現在、私は今でも編むこと 大好きです。医者の診断が間違っていて、もう一度歩けるようになった今でも。 お母さん、いろんな手芸を、特に編物を教えてくれてありがとう。

マージョリー アノット

私はスコットランドのハイランド地方の小さな村で生まれました。村の男達はほとんど農業や漁業にたずさわっていました。そのような中で、私は銀の匙をくわえて生まれてくる※1代わりに編み針を握って生まれてきたのです。

母と祖母は二人とも、熱心な編み手で、海で働く親類の男達が寒くないように、大きく分厚いアランセーターを編みつづけていました。男用の編物がなくなったとき、お母さんは私達子供(女二人男一人)のために、フェアアイルのカーディガンやセーターを冬に寒くないようにと、編んでくれました。このため、私はとても小さいときから編物がしたくなり、5歳の誕生日に自分の編み針をもらいました。

私は盲目でしたので、編物の技法をマスターするのにしばらく時間がかかりました。しかし、根気よく忍耐づよく練習した結果、私は6ヶ月後に初めてのガーター編みのマフラーを完成させることができました。それからというもの、私はとにかくいっぱい色々なものが編んでみたくてしようがありませんでした。私はもう数え切れないほど沢山の四角い編地を編みました。そしてそれを縫い合わせて人形や赤ちゃんの毛布を作りました。私が初めて一足の靴下を編んだのは8歳の時と覚えています。

私は13歳でスコットランドのエジンバラにある盲学校に行きました。もちろんそこでは手芸の一つとして編物の講座を週2回受けることができました。私達の編物の先生は、信じられないかもしれませんが、目が見えないだけではなく耳も聞こえませんでした。しかし彼女は私に本当に編むことを教えてくれた人だったのです。もちろん母や祖母もずいぶん助けてくれました。しかし、私が最大の賞賛をおくらなければいけないのは彼女、ミス ダッフィンでしょう。ミス ダッフィンは、盲目の聾者でしたが、彼女が注意したことは本当に驚くべきことでした。おそらくそれは視力の備わった人には決して誤りとは考えられないようなことでしょう。

私は最終試験の面接のことが忘れられません。そう、私は編物の試験を受けたのです。私は本当に美しいレースのベビードレスを編み、自分が試験日までに完成させたことをとても嬉しく誇りに思っていました。ミス ダッフィンはそれを調べて、いい仕事をしているといいました。そして息を継いで、こう言ったのです。「ちょっと来てこれを見なさい。」彼女は、私の手を取って本当に小さな糸の結び目の上に置きました。そして、四角になるまで編みほどいてやり直すように告げました。その日の午後私は声をあげて泣きましたが、このことを考えながら長い年月を経た後、私はミス ダッフィンが私の仕事に「完璧」という贈り物をしてくれたことに気づきました。今日の私はそのおかげです。私は無視してもかまわないような最小限の過ちであろうとも、それを見逃すことは決してしないのです。

私は未熟児の帽子や上履きからクィーンサイズのベッドカバーまであらゆるものを編んできました。 私は完璧に仕上げるということを愛し、楽しんでいます。そして、完璧だと胸を張れる作品を完成させるたびに、いつもミスダッフィンへの感謝の思いが浮かぶのです。

※1born with a silver spoon in one's mouth(銀の匙をくわえて生まれる) = 富貴の家に生れる

 2001年6月13日(水) 

昨日発売のムック本「ホームページベスト5000+5000 2001秋→冬版」(かざぐるま+月刊アスキー編集部,¥1580)にこのホームページが掲載されました。掲載依頼が来たときは、5000だったのですが、いつの間にか10000に増えてますね〜。ただ、追加の5000はタイトルとURLだけのようですから、私たちのホームページははじめの5000のうちのようです。5000というとかなりの数のようですが、ざっと見回したところ、手芸関係では私たちのホームページと手作りタウンしか見当たりません。これを見ていると日本にどれほどホームページがあるのかと考えてしまいます。おそらく気が遠くなりそうな数でしょうけど。

なお、紹介の文面は私たちの書いたものではありません。はっきしいってかなりウソありますんで、信用しないようにしてください。あ、すでに来ていただいている人ならわかってますね(笑)。

掲載ページは351ページです。

 2001年6月12日(火) 

あまり(いや全然)役に立たないかもしれませんが、英語の編物関係の略語一覧を見つけましたので、その一部をご紹介します。なお、どこまで一般性があるかは疑わしいので、ご注意ください。(たとえば外国人がいきなり「"カキコ"します。」とか書いてきたら、ちょっと引きますよね〜)

略語英文意味
UFOUn-Finished Object未完成作品(しばしば忘れられたクローゼットや引き出しに棲息しているところを発見される)
USOUn-Started Object.未着手作品
DHDear Husband親愛なる旦那様
TKGAThe Knitting Guild of America全米編物組合(か?正式な日本語名不詳)
-Frog Stitch間違った編目※1
-Tinking右針から左針に一目ずつ編目を戻すこと。KNITを逆にしてTINK。
HALFPINT※2Have A Lovely Fantasy Project, I've No Time.素敵な夢のような作品ね、でも時間がないわ。(いつかは編みたい作品)
EZErizabeth Zimmermannエリザベス・ジマーマン
MSMeg Swansenメグ・スワンセン(EZの娘。ニットデザイナー)

※1 Frog Stitch (蛙目)という言葉は、少なくともインターネット上では、棒針編み・かぎ針編みを問わず「間違った目・良くない目」を意味しているようです。この言葉はどうもソーイングから来たのではないかと思います。たとえばあるキルトのホームページ(Javaを使っていますので、なかなか開きません。要注意。)に、「蛙目を経験していないキルターは本物のキルターでない」というような文章が載っています。(Frog Stitch はキルターにはとても憎まれているようで、あえてこんなデザインのものを作った人がいます。)ミシンの緩んだ目はループになっていて、マンガでカエルが飛び跳ねたときに描く線に似ているのでFrog Stitch と言う名前がついたのでは?というのが私達の想像です。英語のStitch は、縫目・編目のどちらにも使いますので、編物にもこの言葉が使われるようになったのではないでしょうか。

その裏づけになるかどうか分かりませんが、ビーズ手芸のホームページに、ずばり、The Frog Stitchというページがありますが、サブタイトルは、「Frog Stitch とその他の修復方法」となっています。間違ったビーズを付けてしまったときに修復する方法の一つとしてFrog Stitch が紹介されていますが、これは緩いループになった縫い目のことのようです。ただ、Frog Stitch を多用するということはそれだけ間違いが多かったということになりますので、憎むほどではなくても、そう歓迎される技法ではないようです。(関係ないですが、このページで自称「Frog Stitchの女王」という人が、間違ったビーズをペンチでなくハサミで割ろうとして、糸を切ってしまったというところは大笑いしてしまいました。)

※2 Halfは半分、Pint はパイントという容量の単位ですので、「半パイント」の意味。

 2001年6月10日(日) 

先日のよもやま話で、外国人には日本人の顔が見えないのではないかというような、偉そうな問題提起をしたのですけど、振り返ってみれば私たちもその日本人の一員で、もし問題があるとすればその責任は私たちにもあることになります。考えてみれば外国のニット愛好家に知って欲しいことはいっぱいありますね。広瀬光治先生や高森共子先生のこと、編図とパターンの違い、夏と冬の作品の違い、手芸店の状況...。

し・か・し!私たちは英作文、駄目なのら〜。読む方は、なんとか(ほんとうになんとか)読んでいますが、書くとなると、ほとんど経験がありません。先日、とあることからオレゴン在住のアメリカ人のニット愛好家の方からペンパルになってほしいと申し込まれまして、いきなし阪神大震災のこととか尋ねられ、もう文章ひねりだすのに、頭が燃えそうになりました。to 不定詞にするか、動名詞にするか、複数か単数か、冠詞は、前置詞は、時制は、....あぁ〜〜〜、わから〜ん。ほんっとにわからん。つづりは片っ端から間違えてばかりで、へろへろになりながら返事したら、それに対して"Your English is very good."とお褒めいただきました。グッドなはずないんですが、よほど苦心の跡が見えたんでしょうね〜。ま、お世辞でもそういってもらえれば疲れが少しはとれました。

とはいえ、これで将来英作文を勉強して、なんとかしたいという気持ちは盛り上がってきました。さっそく英英辞典なんか買ってきたりして(笑)。その決意、見てみたいという物好きな方います?もし、いましたらトップページの変わったところを探してみてください。プアな英文に対する忍耐はどうぞお忘れなく。

 2001年6月7日(木) 

010607.jpg 私たちの探し方が足りないせいかもしれませんが、外国のニット雑誌とかホームページを見ていても、日本人の情報を見ることはほとんどありません。ファッション界では、先日もテレビでアメリカ人の間でも桂由美さんのデザインするウェディングドレスが人気だというニュースを放映していましたが、世界で活躍する日本人デザイナーは沢山います。おそらくファッション界に関係のない人でも、ケンゾーやハナエ・モリは知っているでしょう。

それに比べて、ニット界はいったいどうなんでしょうか?世界で活躍する日本人ニットデザイナーと言われても、私たち編物を趣味にする人間でさえすぐに名前があがってこないのはさみしいですね。しかし、日本人は見なくても、日本の製品は見掛けます。毛糸でもNoro yarn は人気があるようですし、私たちが愛用しているクロバー社の「匠」も右の写真のように"Takumi"として海外仕様の製品が売られています。その他にも、かせくり器と糸巻き器ですが、ある通販サイトで見つけた右の写真を見ると、どう見てもこれはロイヤル工業の「まきまき」と「くりくり」にそっくりです。ダンボール箱は違いますが、おそらく日本製ではないのでしょうか?しかし、地球の裏のホームページで「まきまき」「くりくり」に出会えるとは...。

しかし、外国人にとって、人が見えなくて物だけが見える、これが「日本人の顔が見えない不気味さ」ということなのでしょうかね〜。それほど大袈裟にとらえなくてもいいのかもしれませんが。

 2001年6月4日(月) 

以前に、体を揺すりながら編むデイルズの「奇妙な魔法使い」の話を書きましたが、'The Old Hand-Knitters of the Dales'(Marie Hartley and Joan Ingilby,The Dalesman Publishing Company Ltd,1951)に、その情景が記述されていました。とみたのりこさんの「海の男たちのセーター」のインタビューから考えれば、これはおそらく実際にこのような編み方をしている人を見た上での記述ではないかと思います。

子供達は、子供専用の小さなシースと体に合った道具を用意するまでは、決して編むことを許されなかった。シースは体の右側に置き、先頭にある穴に一本の針を差し入れた。穴には少し針を動かせる余裕があった。右手は親指と人差し指で針先を挟むように置き、毛糸は人差し指に回し、その指で針に糸を巻きつけた。左手はしっかりと針を握り、一本の指で編目を針から押して外した。「針を短く しなさい」と母親は子供達に注意した。それは可能な限り針先で編むようにしなさいという意味だ。しかし、この技法の秘密は、ほとんどためらうことなく右針が「編目を打つ」、リズミカルな前腕の上下運動にあるだろう。体はあたかもドラムをたたくときのように、この動きに連動して上下に揺れる。この動作は、ゆっくりと行うことが不可能なものであり、結果として編目は目に見えない速さで飛んでいく。

「海の男達のセーター」には、「前後に揺する」とありましたが、この本では「上下」になっています。おそらく人によって違ったか、あるいは見ようによってどうとも取れる動きだったかでしょう。この動きの震源は腕の動きで、それにつられて(あるいはそのリズムを確保するため)、からだ全体がリズムを打つということのようです。ときどき、電車でウォークマンを聞きながら、指で腿を叩いている迷惑な人がいますが、ああいうリズムだったのかもしれません。想像するのに、指先ではなく前腕を使った大きな円弧運動のほうが安定して速く編めるという判断から、このような技法が発展してきたのではないしょうか。もう、この技法の衣鉢を継ぐ人はいないのでしょうかね...。

 2001年6月2日(土) 

ワッチキャップの編み方に、「タッセルの作り方」を追加しました。今回は、いつものように手書きの絵をスキャナで読み取る方法ではなく、すべてコンピュータを使って描画し、最後にビットマップ化する方法で描きました。やってみると、奇麗に描けるところもあるのですが、小さな画像に変換すると急に、描線が飛んだりして図がおかしくなるので、あまり小さな絵にはできないことが分かりました。画像サイズは小さいんですけどね。

これでやっとワッチキャップの編み方が終了しました。よもやま話を見返すと、なんと帽子の作り方を始めたと書いたのは4月24日です。足掛け3ヶ月かかったことになりますね〜。ワッチキャップなんて、編んだらすぐできるもんですが、こんなに手間がかかるとは〜。え、寄り道しすぎたからだろうって?

 
 
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