更新履歴とよもやま話 ホームへ
ホームページの更新履歴と編物関係のさまざまな話題を取り上げます。

 2002年2月28日(木) 

020228.jpg今日は、ローワンの新糸を入手してきました。本格的な入荷は、3月中旬以降ということですが、特別に今日一袋ずつ入荷したとの連絡があり、早速仕事を定時できりあげ、即行で買いに走りました。まだまだ編み途中のものがあるので、すぐに作品にとりかかれないのに、早く入手してスワッチだけでも編みたくなる、このせっかちな性分は困ったものですね〜。(笑)cotton glace や wool cotton なども素晴らしい糸ですが、今日のお目当ては何といっても、「summer tweed 」。 ウールツィードのようなざらっとした感じとシルキーな素材感がなんともミスマッチのような不思議な糸です。ゴッホのひまわりの絵を切り取ったような鮮やかな色も面白いのですが、一色買うならやっぱりナチュラル系ということで、写真のようにベージュ系の糸を一袋買ってきました。今日は、春夏用の糸見本帳も入手できました。kidsilk haze の色数も増えていて、これも編んでみたい作品はだいたい決まっているのですが、ローワンのシルク系の糸はとても高いので、ちょっとすぐには手が出ませんね〜。

English

 2002年2月24日(日) 

今週は、英語ページの更新ばかりになってしまいました。英語ページは、 のマークをつけて表示するようにしました。今週は「実寸方眼紙」と 「スーパーポンポンメーカーと花編みルーム使用記」の英語バージョンを追加しています。

あ〜、久々に日本語で文章を書きましたが、やっぱりいいですね〜(笑)。英語で書いてると、はて「原毛」ってなんて書けばいいんだろ?「余り毛糸」「円周の中心線」って?と次から次へと分からないことばかりで、うんうんうなってやっと1・2行。いや、ストレスたまります〜?ん?ストレスが溜まるって?Stress is pooled? ちゃうちゃう〜ぅ。I'm frustrated. 苦労して出来たものに自信があれば、まぁ報われる気もするんですがねぇ。

もともと私たちのホームページは、英語をなるべく使わないようにしていまして、タイトルからして全部日本語(あ、&は英語のうちですか?)です。What's new を「更新履歴」としているところはもしかしたらかなり少数派かもしれませんね。逆に、日本のホームページにはタイトルからメニューまで全部英語のところが結構あって、日本人にはとても見にくいのですが、あれはいったいなぜなんでしょうねぇ?もっと謎なのは、そのホームページの上部に燦然と、Sorry, Japanese only. の文字。この言葉は「日本人以外お断り」と、理解される恐れが大、ということは結構有名なはずなのですが、今でも毎日のように見かけます。これ以外にも、Link Free は、Smoke free.(禁煙)のように理解されれば、「リンク禁止」とか、Tax free.(免税)のように理解されれば、「リンクはありません」のような間違った意味になるというのも有名です。

実は、このような日本人の間違った英語ばかりを集めたホームページもあるのですが、リンクはやめておきましょう。いつ自分のが載るか分かりませんしね(笑)。

しかし、最近のヒット(?)間違い英語といえば、なんといっても All your base are belong to us. で決まりでしょう。と書いても、知らない人にはなんのことか分からないと思いますが、「英次郎」でこれを引くと、次のように出ています。

基地はすべて我々のものだ◆(2000-01年)SNK社のテレビゲーム「ゼロ・ウィング」(Zero Wing) の有名な、誤訳だらけのセリフより。誤訳が多いからこそゲームが楽しくなったと思っているファンが意外に多く、Eメールなどにこの謎めいた文字を入れる。正しい英語にすると、「All your bases now belong to us」か「All your bases are now ours」である。◆【略】AYBABTU◆【URL】<http://www.planetstarseige.com/allyourbase/>

驚くなかれ、検索エンジン google のカテゴリに All your base are belong to us のカテゴリ があるのです。くどいですが、サイトではなく「カテゴリ」です。

わたしたちも最初に http://allyourbase.net/の GIFアニメを見たときはこれが日本人を馬鹿にしているかもしれないと知りながら爆笑してしまいました。

日本人の英語能力は、世界でも特に低いらしいのですが、ある意味で英語がなくても生活に支障がないということの現われですから、そう卑屈に思うこともないのではないでしょうか。ともかく、必要もないのに英語を使って、しかもそれが間違っているというのは恥ずかしいことだと思います。しかし、必要であるならば、一生懸命考えた表現が間違っていたとしても、そのために萎縮する必要はないでしょう。それは本末転倒です。私たちの英語力も貧相の一言ですが、それでもびくびくして細かなことに気をつかうよりも、英語を一つのツールとして、どんどんと世界に情報発信していく気概を持ちたいと思っています。

 2002年2月18日(月) 

EZの遺産

EZに関してはいったん終わりにしようと思っていたのですが、偶然にも興味あるサイトを見つけましたのでもう一回追加したいと思います。このアメリカの編物サイトのオーナー、エマという人は弁護士をしているということです。職業柄でしょうか、この記事も極めて慇懃な調子で記述されていて、見たことのない単語を辞書でひくと、(formal)だらけです。(笑)

How the myth of unvention subjugates knitters

記事のタイトルは、「どのように unvention の神話がニッターを支配しているか」です。この unvent という単語は、辞書を引いてもでてきません。実は、EZの造語なのです。ニッターズアルマナクの中で、初めて unvent という言葉が出てきたときは、なんじゃこれは?と思いましたが、実はこれは invent(発明)という単語をずらして作った言葉だったのです。in- という接頭語は否定を意味します。(visible '見える' → invisible '見えない'など。) un-という接頭語も同じく否定を意味します。(lock '鍵を掛ける' → unlock '鍵を開ける'など。)ですから、unvent は invent (発明)と同じような意味というわけです。ニッターズアルマナクのその部分を引用します。

"unvent (再発見?)" という言葉が気になりますか?私は好きなのです。発明という言葉は私にはもったいぶってうぬぼれた感じがします。私が自分を編物発明家だと想像してみましょう。グラフや図形が壁に掛けられた、分厚い書物がいっぱいの研究室に白衣を着ていたりするのでしょうか...。だいたい、私は自分の高邁なデザインを辛抱強くいつまでも実際に編んでくれる沢山の編み子を、奥の部屋に控えさせておいたりしません。
ばかばかしい。
でも、un-vent(再発見)、ああ。人は何かを再発見します。人はそれを発掘し、掘り起こします。 人は埋もれた"永遠の思考"の戸棚からなにかを探し当てます。私は書物が発明される前からあったウールを使って編物をしていると、この世に本当に新しいものなんてあるのかという気になるのです。

エマは、EZが unventという言葉を慎み深く謙虚に使っていることを認めながら、しかしそれでもこの考え方は問題だと書きます。このような造語を作るということは、普通のニッターの創造的な活動の価値を引き下げることになり、創造性をスポイルすることにつながると主張します。

その論旨を展開する上で、彼女は最初に、EZがunvent という言葉を作る基点となった、inventという言葉のイメージが誤っていると指摘します。発明とは、隔離された場所で書物を読んでいるだけで生まれるものではない、実際の発明は必要に応じて現場で色々と試行錯誤しているうちに生まれるものである、とし、EZが自分の本で色々な技法を苦心して生み出しているところを引用し、これはすなわち発明家の姿そのものである、と断じます。

二つ目に、EZが上記の比喩の中で、invent とは企業活動によって生み出されるというイメージを打ち出したために、商業的な地位を持つニッターと平均的なアマチュアニッターとの間に格差が生じたと主張します。つまり、商業ニッターは invent し、アマチュアニッターは同じことをしても unvent に過ぎない、というおかしな差別意識が生まれていると言います。

その例証として、次の二つの事例を挙げています。(1)あるアマチュアニッターがメーリングリストに2本の輪針を使って靴下を編む方法(私たちが紹介した方法でしょう)を投稿したところ、その技法はジョイスウイリアムスというニッターが発明したとされていたために非難をされたと言う事例(投稿した人は少なくとも、10年以上もその編み方をしていたらしい) (2)段染め糸を上手く扱う方法(どんな方法でしょうね?)を投稿したニッターが、別の職業ニッターが教室でその技法を教えていたために激しく非難されたという事例。

エマは、弁護士らしく技法には著作権が及ばない(ただし特許をとることは出来る)にも関わらず非難されたこと、さらにいずれもアマチュアニッターが非難される立場に立ったことを憂慮します。

結論として、商業ニッターが法的な根拠もなくアマチュアニッターの貢献を押さえつけるような動きに対して、もっと疑問をもつべきである、と結ばれています。

私たちの要約では伝わらないかもしれませんが、オリジナルの文章は極めて論理的に構成されていて圧倒されました。正直言って日本人的な感覚では息苦しいくらいです。このような文を読むと、自然に「ペンは力なり」という言葉が浮かんできます。いや、このパワーはすごいです。私たちも、もっと明快に明晰に文章を書く勉強をしないといけませんねぇ。やりすぎはいけませんが...。おぉっっと、また文末を濁してしまいました〜。

「ワーキングガール」という映画の中で、シガニーウィーパー演じるキャリア女性が最後に主人公の秘書のアイデアを盗用したことがばれて首になるというシーンがあるのですが、部下のアイデアを盗んだだけで首にされて当然というこの感覚は、映画の上のこととは言え、物凄いなぁと感心します。それだけに、人の知的活動に対する差別には断固として声を上げようという、このエマのような人がアメリカには存在するのでしょう。

 2002年2月15日(金) 

All About Japan の「スーパーおすすめサイト大賞2002」の読者投票が始まりました。 この投票ページから、「趣味」のチャネルをクリックしていただき、「候補サイトを見る&投票する!」のボタンを押していただくと私たちのホームページが最後にあります。もし、よろしかったらご投票いただければとても嬉しいです。また、投票者の中から抽選で商品券10万円分やデジカメなどが当たるそうです。

今朝早く、初めての方から「いつもお世話になっているのでぜひ投票をしたいのですが、投票方法を教えてください。」というメールをいただいて感激しました。もうその気持ちだけで十分という感じです。お礼を言わなければならないのはこちらの方です。どんなホームページでも読者の方の励ましがなかったら、続くものではありません。これを機会に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 2002年2月12日(火) 

先日、All About Japan の「スーパーおすすめサイト2002」を受賞したとご連絡しました。その時点では、よく分かっていなかったのですが、「スーパーおすすめサイト2002」というのは、さらに全受賞サイトの中から、読者の投票と審査員によって、「総合大賞」1サイト、「チャネル賞」16サイトを選定するというイベントということです。嬉しいことに今日、その「大賞」「チャンネル賞」へのノミネートサイト64サイトに私たちのホームページが選出されたというメールをいただきました。

All About Japan 7万サイト(261ジャンル)の中の64サイトにノミネートされたというのは、本当に光栄なことです。これも関係の皆様方、読者の方々の応援のおかげです。どうもありがとうございました。

しかし、このようなさまざまなジャンルのホームページのイベントに選出されるのは、私たちのホームページだけではなく、編物ホームページ全体の評価にもかかわるのではないかと思いますので、ちょっと緊張しますね。2月15日から一ヶ月間、読者投票があるとのことです。もしよろしかったら、どうぞ清き一票をお願いします。いや、ちょっと気が早いですね。選挙違反にならないといいのですが(笑)。

 2002年2月11日(月) 

クッションカバーに、ハート柄とかのこ模様のクッションカバー、名づけて「サウザンドハート」をアップしました。バレンタインデーにあわせてアップしました。え?遅すぎですか〜?す、すみません〜。

 2002年2月10日(日) 

英語版サンカ手袋の編み方をアップしました。これに関しては、海外の複数の方からリクエストを受けていましたが、なかなか手が付けられませんでしたので、肩の荷が少し降りたような感じです。私たちに英語のメールを送ってくる方は、中国を中心としてアジア系の方が多いような感じですが、サンカ手袋を編みたいというリクエストを送ってこられたのは、アメリカの方のようです。スコットランド→アメリカと大西洋を渡らず、ユーラシア大陸を東に横断した日本を経由して太平洋を渡ってアメリカにパターンが伝わるというのは、何か面白いような不思議なような気がしますねぇ。

今のようにインターネット時代でなく、人の手から手、口から口へと伝わってきた時代なら、後世になれば情報の流れなどまったく闇の中で、追跡のしようもないはずです。そのようにして広がってきた技法がどれほどあるのか、想像をめぐらして見ると、めまいがするような感じです。

ともあれ、リクエストしてきたアメリカの方々は、相当この手袋に興味があるようです。日本人も負けてはいられませんねぇ。

 2002年2月9日(土) 

カリスマニッターEZ(最終回)

色々と書いてきましたが、アメリカニット界で、20世紀最大の影響力があったニッターを一人あげろと言われれば、EZをおいて他にはないでしょう。彼女に対して良い感情を持っていない人でも、これに対しては異論はないのではないかと思います。EZのニット界への貢献の第一は、シンプルで編みやすく流行にとらわれないデザインのニットウェアを分かりやすい言葉で解説し、編物という趣味の裾野を広げたということです。EZは、Knitting without Tears の中で、「数千以上の編地があって、どこかの本にはそれが載っているだろうが、私は取り上げません。」と語りますが、事実彼女の作品はほとんどすべてがメリヤス編みかガーター編みで出来ており、仔細に検証すると輪編みの作品はメリヤス、平編みの作品はガーターが多いことが分かります。つまりEZのニットウェアの90%くらいは表編みだけで編めるのです。その代わり、ニットウェアを作る方法は極めてバラエティに富んでおり、編物に慣れている人ほど、逆に、こんな方法でセーターが編めるのか、こんな方法で靴下が作れるのか、と衝撃を受けるような意外な造形が行われています。

この功績も高く評価されるべきでしょうが、私たちが最も強烈な印象を受けるのは、「作品の出来を問わない」という態度です。彼女はKnitting without Tears の中で、編み目の堅いニッターを厳しく糾弾します。そして、編み目を揃えようとしてきつく編むことは絶対するなと訴えかけます。編み目がそろったからどうだというのだ、買ってきた機械編みセーターの複製でも作ろうとしているのか、EZは言葉も激しくゆるく編むように繰り返し語るのですが、その理由は「編物が楽しい、リラックスしたものにならなくなるから」です。EZの「正しい方法の編物は、荒れた心を慰めます。まして荒れていない心を傷つけることはありません。」という言葉が最も有名なフレーズとなっているのは、この宣言が多くの読者の心に深いインパクトを与えたためではないかと思います。要するに上手く編もうとするな、上手く編むよりも、心穏やかに編むことの方が大切だと、この「ニットの女王」は歌い上げているのです。

私たちはEZのこの言葉は、クーベルタン男爵のオリンピック憲章の有名な「参加することに意義がある」にも匹敵するものではないかと思います。つまり、結果よりも過程を重視するというアマチュアリズムの宣言です。EZの本の作品を見ていると、日本の編物本のようなシャープな雰囲気は見当たりません。Knitting Without Tears の現在の版の表紙にある帽子とマフラーも、見ようによってはよれよれという感じの作品です。ページをめくっても、昔お婆ちゃんが編んでくれたセーター、とでも言うようなシルエットのぼやけた感じの写真が出てきます。EZ自身がどれほどの編み手だったかは良く知らないのですが、すくなくともEZの中に、自分の技法を見せ付けるような態度があまり見えないということは事実のように思えます。

その代わりEZは、株投機に時間を費やすなら編みなさい、旅行に行くなら編みなさい、待ち時間があるなら編みなさい、と日常的に編物をし、そして心を落ち着けなさい、と呼びかけます。世の男性は手編みの靴下をとても喜ぶ、合間合間に編物をしたら(彼女の計算では)年間数十足の靴下が出来る、クリスマスプレゼントの問題は解決する、とEZはユーモラスに、しかし強烈に呼びかけます。自分のため、夫のため、子供のため、愛するもののため、編みなさい。これはある意味でおせっかいでうっとおしい呼びかけでもあるのですが、そこにはアメリカ社会の中で失われつつある家族の絆に対する回顧と危機意識がないまぜにされていて、強くアメリカ人の心を打つのではないか、これが私たちの想像です。

しかし、大きく見ると事態は日本においてもそう違わないように思えます。ですから、私たちはEZは日本においてもカリスマになりうるのではないかと思います。凝りに凝ったデザイン、複雑で面倒な技法、無理やり背伸びした意図的な個性化、このようなニットウェアに一般の愛好家が疲れた果てたとき、EZはその心を癒す救世主としてこの日本にも降臨するかもしれない、これが私たちのもう一つの想像なのです。

最後に、Knitting without Tears の裏表紙からEZの言葉を引用して、このシリーズを終わりにしたいと思います。

自信と希望を持って編み続けなさい。あらゆる危機を乗り越えて。

アクセスカウンタが今日20万を超えました。これもひとえに、読者の皆様方のおかげです。ご愛読ありがとうございます。これからも、色々な情報をご提供できればと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

検索サイト All About Japan で、スーパーおすすめサイト に選出されました。

 2002年2月4日(月) 

クロバー社のスーパーポンポンメーカーと花あみルーム使用記をアップしました。こういう新製品はついつい試してみたくなりますね〜。

 
 
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